国際大学GLOCOMの研究員で、かつて一緒にイノベーション行動科学研究のプロジェクトをやった井上明人さんの本。素晴らしかったです!
① 井上さんがこれまで研究してきた、ゲームそのものやそこで使用されている技術に対する深い洞察がまずあって、それらがソーシャルな場面でどんな風に活用されているかが簡潔にまとめられているので、たいへん理解しやすい。
② 今、改めてゲーミフィケーション的な考えを非ゲーム領域に活かそうとした場合に、どういったことに気をつければよいかについてもチェックポイントを複数提示していただけているので、自分も挑戦してみようと思える。
③ プレーヤー視点と制作者視点の両方が常にあり、どちらかに偏りすぎないような構成になっているため(その分、わかりにくいと思う人もいるかもしれませんが)、読むほうも両者の視点から複眼的に考えることができる。
と、思いました。
井上さん自身が、複眼的にいろいろな視点を持ち、貪欲に新しいことを学習され、かつ研究者にありがちなイデオロギー的な決め付けをすることもなく、いつも誠実にベストを尽くす、というとっても素晴らしい人なんですけども、井上さんの性格が、そのまま文章に表れてます。ゲームに弱い私たちのようなおじ様、おば様にもお薦めです。